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失敗に学ぶ

「主婦がFXで4億円の脱税!」
衝撃的ニュースが流れてから数年。脱税という事件そのものよりも、FXってそんなに儲けられるの?と思った方も多かったのではないか。実際、その後のFX人気は目をみはるものがあり、FX会社各社への口座開設数もじつにうなぎ登りとなった。

ところがである、相場はそんなに甘くない。いったい素人でもFXで勝てるのか?プロでなければ勝てないのか?そのパターンを探っていくと、プロや素人に関係なく、勝つ人には勝つ人なりのパターンがあり、負ける人には一定の負けパターンがあることが判った。
これを反面教師にすれば明日から勝ちをグンと引き寄せられるかもしれない。

「トレンドに乗ったつもりが乗り遅れた…」会社員Aさん(33歳)

トレンドに乗ったつもりが乗り遅れた…世知辛いご時世ながらお小遣いを増やそうと一念発起してFXを始めたAさん。口座が開設されると、さっそくユーロ/円で取引を開始した。期待に胸を膨らませながらチャートをじっと見つめると、今まさに陽線が勢いよく伸びていく!これこそチャンスだとばかりに急いで1万ユーロの買い注文を入れた。「もっと、上がるぞ!」とワクワクしながら待っていた次の瞬間、相場は唐突に反転し、ドーンと勢いよく下がりはじめた。「ヤ、ヤバイ・・・」と思った瞬間、さらに下へと伸びていくローソク足チャートを前に焦るAさん。「そ、損切り・・・損切りしなきゃ・・・」とつぶやくも、クリックするはずの指先は震えるだけでクリックができなかった。

冷や汗をかきながらも損切りすると、口座情報をあらわす画面には2万円の損と表示されていた。ここで負けられない。Aさんは先ほどの損を取り戻すべく急いで売り注文を入れる。しかし、相場は無情だった。売り注文を入れた瞬間、陽線がグーンと伸びはじめたのだ。「ん、んがぁ・・・」、声にならない声をAさんは出しながら、チャートを見守る。「もういちど下がるはずだ、下がってくれ」そんな願いもむなしく、相場は行って来いである。買い注文を入れたときの元のレートで落ち着いた。Aさんはふたたび損切りをすることになったのだ。

 Aさんの場合、相場の流れに乗ろうとしたまでは良かったものの。完全に出遅れてしまっていた。上がり切ったところで買い、下がり切ったところで売っている。初トレードにして市場から往復ビンタをもらう事になってしまった。

「1億円を夢見て無理な取引を…」フリーター・Tさん(26歳)

1億円を夢見て無理な取引を…とにかく大金を手にしたくてFXを始めたTさん。FX会社に手持ちの50万円を預け入れて1億円を目指して取引をはじめた。フリーター生活から一発逆転したいTさんは、値動きの大きな英ポンド/円をターゲットに取引を始めることにした。 「こんなに簡単に儲けられるんだ」、いきなりの取引で、3万円の利益を得たのだった。Tさんはこれに気を良くして、「1億円稼ぐにはこんな利益じゃダメだ。もっと大きく賭けていこう」と決意した。

ある日、相場は上昇トレンドを示していた。まさに待ち続けてきたチャンス到来。Tさんは50万ポンドの買い注文を入れた。ジリジリっと上がり続けるレートを見つめ、Tさんの期待も高まるばかりだった。

しかし、その瞬間。口座情報を示すウインドウの数字が変化した。買ったはずのポジションも見えなくなっている。おかしい。FX会社のシステムトラブルだろうか。ついさっきまで目にしていた数万円の利益はどこに行ったのか。Tさんはまったく状況が呑み込めなかった。「いったい何が起きたのか?」、チャートを確認すると大きな陰線が描かれている。現在のレートはさっきと同じ‥ではなかったのだ。急激にレートが動いてTさんのポジションロスカットされていたのだ。

Tさんの場合、証拠金に比して大きなポジションを持ったのが問題。50万円の資金でいきなり50万ポンドの取引は無謀といえる。市場の値動きに対応できるだけのレバレッジを考えていなかった。さらに損切り注文も入れていなかった。

「スワップ狙いで何もしなかったら…」OL、Sさん(24歳)

スワップ狙いで何もしなかったら…仲のいい友達の彼氏が始めたらしいFX。難しいことはよく判らないが、話題についていくためにもということで、口座を開設してみたSさん。口座にお金をいれるまではできたけれども、チカチカと動いているレートを見てもどうしても取引する気持ちになれなかった。  後日、そんなSさんに友達の彼氏からのアドバイスが届いた。「オーストラリアドルを買ってしばらく放っておけばいいんじゃないだって。銀行で貯金するよりいっぱい利子がつくとかいってたよ。」いたってアバウトなアドバイスながらも、Sさんは試してみることにした。

寝る前にケータイで口座情報をちらちらと確認していると、毎日数十円ずつ増えているみたい。友達の彼氏いわくスワップポイントというのが毎日貰えるらしい。なるほどとSさんも判った気になれた。

それから数カ月後。友達と食事にいったり、カラオケにいったり、なにかと忙しい日々だったのでFXのことなどすっかり忘れていたSさんの元に1通のメールが届いた。FX会社からのメールだった。久方ぶりにFX会社の口座を確認すると少しずつ増えているはずのお金が半分になっている。「え?」慌ててSさんは友達に状況を説明する電話を掛けた。折よく友達と一緒だった彼氏が答える。「ロスカットされたんだね。この間の発表で豪ドルさげたじゃない。ヤバいと思ったら売っちゃわないと。」Sさんは苦笑いするしかできなかった。

スワップを期待することは決して悪いことではないが、ほったらかしはダメ。相場は上げ下げに応じて、ポジションを解消するなど適切に対応することが必要。なにより、投資は自分のお金でするもの。何事も人任せではいけない。

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